危機管理

◆危機管理とは・・・


概要

危機管理とは、「事故の予防」と「事故が発生した際のダメージコントロール」を目的に、事件や事故に備えた適切な管理体制を整えることです。一般的には、事件発生後の初期対応が中心となります。危機管理体制や危機管理マニュアルが完成しても満足せず、社内外の状況にあわせ、定期的に見直すことが重要です。勿論、プライバシーマーク、ISO27001/ISMSにも危機管理の概念は含まれており、取得の際には危機管理に関する規定を作成する必要があります。


事故を予防する

リスクの認知:社内で扱う物や情報から、どのような時に、どのような事故が発生するのかを洗い出し、それぞれの対応措置を考えます。FAXの誤送信など、うっかりミス、ヒヤリ・ハットな事例も忘れないで下さい。

例)注文伝票から想定されるリスクと予防
プロセス どのような事故か 軽減策・抑止策
入手 聞き間違い・書き間違いにより第三者へ商品が届く 注意深くする
利用・
加工中
紛失による情報漏洩 机の上の整理
利用後はすぐ保管
本来の利用目的の範囲を超えて利用
例:配送目的のため取得した情報先に無断でDMを送信する(個人情報保護法違反)
利用目的の周知徹底
社員教育
保管 保管場所の施錠忘れによる盗難・漏洩 入退室管理の徹底
廃棄 ゴミ捨て場からの盗難・漏洩 シュレッダーの導入
対策の導入:リスク対策が、自社に適合しているかどうか考えます。その事故の発生する可能性が高く、発生した際の被害も大きいのであれば、何としても防がなければなりません。したがって、厳重なセキュリティチェック体制やコストが必要になるでしょう。逆に、事故発生率が低く、被害も小さいのであれば、厳重なセキュリティチェック体制ではない別の対策で十分となるでしょう。危機管理責任者は、自社社員の体質やリスクの内容に合わせて、どのような対策を導入するか判断しなければなりません。同時にリスク対策の優先順位も考えなければなりません。


ダメージコントロール

ダメージコントロールとは、事故が起こった際、被害を必要最小限に留めるための事後処理のことを言います。特に、事故発生後は迅速性(例:意思決定)、透明性(例:対応方針)、公平性(例:問合せ対応)が重要になります。これらを確保するために、緊急連絡網と事故報告書が必要不可欠となります。

緊急連絡網の役割:
事件が起こった時のことを考え、緊急連絡網を作成する理由は2点あります。事件発生後、1.代表者(決定権のある者)への迅速な連絡を確保するため、2.社員への迅速な連絡を確保するためです。代表者は、その緊急事態がどの程度の緊急事態なのかを判断し、社内外へ的確な指示を下す必要があります。特に二次災害を防ぐ意味で、広報への連絡は重要となります。したがって、社内に対する緊急連絡網だけでなく、社外への連絡・報告先一覧も用意しておく必要があります。

事故報告書の役割:
緊急連絡網と同じく、社内での情報共有のために事故報告書は有効です。また、一度作成した危機管理体制を見直す際、重要となります。報告書の内容は主に次の6点です。何が起きたか。いつ起きたか。どこで起きたか。被害の程度。採用措置。今後どのように反映するか。

>>ISO27001(ISMS)関連用語

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